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107.本物に触れられたこと

 

僕は13歳から26歳まで

13年間競技を続けてきた中で、

 

続けてきてよかった

と思うことがいくつかあります。

 

 

 

中学から陸上を始め、

県大会にも出られなかったところから

全国大会の決勝を

走らせてもらえるようになった

 

この成功体験ができたことも

「続けてきてよかった」

と思えることのひとつでした。

しかし、一番は

 

「本物に触れることができた」

 

ということです。

 

本物というのは

センスのある選手です。

 

センスがある=努力せずに速く走る選手 

 

と言っているわけではなく、

 

元々の身体の能力に加えて、

「頑張り方が分かっている」

選手のことです。

 

自分にも実力が付き、

大きい試合で走らせてもらうようになる

その過程で、

 

たくさんの本物の選手と

出会うことができました。

 

2011 西日本インカレ 表彰後

 

同級生でキャプテンをやっていた

隣の選手は

僕よりも遥かに実績が上でした。

 

いくら練習しても

この動きは俺にはできないな、、

という走りに

練習などで触れることができ

とてもいい刺激になっていました。

 

今でも様々な場面で

彼女の走りを参考にさせて

もらうことがあります。

本物の選手のすごさを

 

人伝いに聞いたり

YouTubeで動画を見たり

するだけでは

そのすごさになかなか

ピンと来ることはなく、

 

いい意味でも悪い意味でも

 

自分は努力すれば追いつける

と錯覚してしまいます。

 

 

僕自身の競技実績は

全国大会5位にとどまり、

 

世界大会に出るような

本物のセンスのある選手に

なることはできませんでした。

 

しかし、

これはもうどうやっても追いつけない、、

この選手にはもう勝てないだろう、、

 

という本物の選手と

一緒のレースを走り

 

そのすごさを実際に体感できる

ところまで

 

自分の実力を付けることができた

 

これが僕にとっての1番の財産です。

 

 

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