考えたことがありますか?
僕は選手にトレーニングメニューを出す機会が
ありますが、
回数を決めるものと
決めないものがあります。
トレーニングの中には
ウォーミングアップから
動きを作るためのドリル
メイン練習
と様々あり、
それぞれで回数が決まっている意味も
若干違うわけですが、
今回はそれを大きくまとめて
話していきます。
①時間が限られている
競技場を使用する時間は限られているところが
多いと思いますし、
照明がない場所であれば
昼間しか使えません。
移動時間も必要ですし、
食事を取る、寝る時間を確保することも
必要です。
そうなってくると、
1日の中でトレーニングに充てられる時間が
限られるため
メニューの回数もそれに伴って
決めなくてはいけなくなります。
②身体への負荷
トレーニングメニューには
負荷が小さいものから
大きいものまで
様々な種類があります。
当たり前ですが
負荷の大きいものは
回数が少なくなり
負荷の小さいものは
回数を多くこなすことができます。
高負荷のものをたくさんやってしまうと
怪我につながったり
いいフォームを維持して動くことができなくなるため
練習効果が少なくなってしまいます。
逆に
負荷が小さいものを
少ない回数で終わらせてしまうと
トレーニングを終えても
体への負担がそこまでかかっていないため
これまでの自分より強い体に
なりにくくなります。
このふたつを考えていくと
回数を決めるべきものと
決めないほうが効果が高いものが
出てきます。
例えば
動きを作るドリルはどうでしょうか?
時間的な問題はありますが、
負荷はそこまで高いものではないはずです。
よく僕に来る質問で
このドリルは何セットやればいいですか?
というものがあります。
これは完全に人それぞれです。
ある目標としている動きがあるとします。
それを達成するために
10回反復すれば動きが理解できる選手もいれば
500回やることによって理解できる選手もいるでしょう。
この個人差がある中で
回数を決めてしまうのは
とても怖いことです。
何故回数が決まっているのか
その上で自分は何回やるのがいいのか
考えてみてください。