出されたメニューの効果を最大限引き出すには
どのような意識が必要か
前回の続きです。
出されたメニューをこなす
という方法で
トレーニングをしている選手が
多いと思いますが
ただやっているだけでは
トレーニングの効果は半減してしまいます。
トレーニングの効果を大きくするためには
「選手と指導者が一体になること」
が重要です。
これは僕が高校の頃、先生にずっと
言われてきたことでした。
これを理解して、競技に取り組んでいた
つもりですが、
今考えると、深く理解はできていなかったのかなと
感じます。
今選手と指導者両方を経験して
当時言われていたことがなんとなく
分かってきた気がします。
「一体になる」という言葉の中には
二つの要素があるという結論に至りました。
①指導者が出すメニューの意図を理解する
これは当たり前の話ですが、
できていない人が多いのではないでしょうか。
なぜこの時期にこのメニューをやるのか
なぜこのメニューの順番なのか
なぜこの本数で行うのか
なぜこの休憩時間で行うのか
意味もなく組んでいる指導者はあまりいない
のではないでしょうか。
全部理解することは難しいかもしれませんが
半分理解して練習するだけでも
モチベーションも高くなるでしょうし、
体にかかる負荷も、適切なものになってきます。
わからなければ聞いてみるなどしてみてください。
選手側から理解しようとする行動も大事です。
②指導者と選手が同じ方向に向かうこと
これも非常に重要です。
指導者が
オリンピックを目指す!
と思っていても
選手がそう思っていなければ
モチベーションも上がりませんし
トレーニングの量が多くなりすぎて
怪我をしてしまう
なんていうことも出てきてしまいます。
選手自身が
オリンピックを目指す
とだけ思っていたとしても、
段階的に実力を上げていくプランを
指導者だけが持っているのでは
様々な場面でズレが出てきてしまいます。
自分が今どの状況に置かれているか
どのくらいを目指せそうなのか
外側から正しく見てくれる指導者の意見を
聞きながら、
同じ方向、同じスピードで
実力をつけていけるのが
理想です。
指導者も人間です。
指導者側から一方的に発信されたものをもらって
忠実にこなしていくだけでなく、
選手側からも一体になれるような
行動をとっていき、
日々の練習の効果を
最大限引き出してください。