前回の続きです。
「体力」と言われるものの
各要素について
解説していきます。
①大きい力を発揮するための筋肉量
特に短距離走では必要な要素になります。
100m走でイメージすると、
止まっているものを少ない時間で
前に進めなければいけません。
その時に必要なのがパワーです。
パワーというのは簡単に言うと
力×スピード
です。
このパワーにおける「力」の部分が
筋肉の量になります。
筋肉をつけすぎると重くなる、、
という議論がありますが、
僕自身はこの筋肉量が
パワーのベースになっていると考えます。
高校時代の経験になるんですが、
シーズンに入る前の3月で
63キロあった体重が
8月のインターハイで
58キロまで落ちてしまいました。
それは、体が絞れたからではなく、
筋肉量が減ってしまったことが原因でした。
実際にその年の自己ベストは
5月に出したものでした。
スピード練習ばかりやりすぎて、
パワーというものを理解できていなかったんですね。
ウエイトトレーニングをやる際も、
まずはスピードが多少遅くなってしまってもいいので、
筋肉量を増やすことから始めます。
特に冬期練習の初めは
休憩時間を短くして
筋肉にダメージを与えるような
トレーニングをしていき、
徐々にスピードに移行していきます。
そうすることにより、
シーズンに入る前にはパワーが高まっている
状態を作ることができます。
時期に応じてという形にはなりますが、
シーズン中であっても、
定期的にこの筋肉量というものを見直して
パワーの中の
「力」の部分というものを常に意識していく必要があります。