皆さんも一度は
腕を大きく振るように
というアドバイスを受けたことがあるかと思います。
間違ってはいないんですが、
抽象的すぎるので、
これをもう少し深く掘り下げて考えていきたいと思います。
腕を振る意味としては、
①足の動きを補助するため
②走っている時に足が体から遠くなり
不安定になるため、
それに対してバランスを取るもの
であると言えます。
足は動かせば前に進みますが、腕だけ動かしても前には進んでくれません。
腕の動きはあくまでも補助的なものです。
では、具体的にどういう腕振りが良いかと言うと、
ひじを体側から遠ざける
動きが効果的です。
ひじの動きは、膝と繋がっているため、
膝を使って前に進むための力を作る動作の
補助的な役割を持ちます。
手先で腕を振ると、一見大きく振れているように見えても、
実際はひじが動いてないことが多いです。
10秒87の動画ですが、
ひじが前に出ていないため、
ためが作れていません。
10秒75(決勝で10秒64)
のレースでは、
肘が体側より前に出ています。
肘と膝(骨盤の動き)は連動しているので、
良い方向に作用するように、
腕振りと足の動き両面で意識していく必要があります。
大きい走りを獲得するためには
腕は大きく振るのではなく、
ひじを前後に動かし
体から遠ざける
イメージを持つことが大切です。