Categories: 速く走る方法

⑧ピッチとストライドの両立は不可能なのか

自分の身体を速くゴールさせるためには、

へその下の位置(重心)

を速く移動させることです。

このへその下の位置が

一歩でどれだけ進んだか

これが「ストライド」と言われるものです。

そして、この一歩一歩にかかる時間が

「ピッチ」です。

よく

自分はピッチ走法だ、

自分はストライド走法だ

なんていうことが言われますが

両立は不可能なんでしょうか?

ここからもう少し深く掘り下げて解説していきます。

よくある質問で、

ピッチを速くする方法はありますか?

というものをいただくんですが、、

速く動かすトレーニング自体はとても大事です。

ただ速く動かすトレーニングを目的としているなら問題ないですが、

へその下の位置を意識して動かさないと、

それはただの速く動かす意識をつけるためだけの

トレーニングになってしまいます。

これは僕が現役の時に流行り出した、

ブレーキハードルを使った足を入れ替える

ドリルです。

障害物を使い足を高く上げながらも、

バーにあたっても痛くないため、

速い動きでシザース動作を行う

トレーニングだと解釈してやっていました。

決して速く動かせてはいないんですが、

最初から最後まで

へその下の位置が前に進むための位置

に置けています。

これができると、一歩で進む距離(ストライド)が伸びていきます。

このフレキハードルを使った動きは、

ネット上の動画にも多くアップされていますが、

トップ選手はやはりこのポイントを確実に抑えて、

速く動かすことができています。

へその下の位置が後ろにあり、

ただ足踏みをしている状態で速く動かしても、

転がるように走れないため、

結果的にピッチは上がりません。

ピッチとストライドは、

真反対のところにいるわけではなく、

大きく関係し合っています。

へその下を効率よく移動させることを優先的に考えて、

正しく大きい走りをすることができれば

結果的にピッチは上がる!

というわけです。

両立は可能

というより、

結果的に両立されていくもの

という表現が適切でしょうか。

Yuta Amano

Aichi.japan(29) 足が速くなりたい方、相談に乗ります。 依頼はinstagramで! 元陸上選手 大学陸上部コーチ 400mH:50秒57 100m:10秒64 日本インカレ5位 全日中、インターハイ、日本選手権出場 園児から社会人まで指導経験あり

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