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216.なぜハードルのインターバルを縮めて練習するのか

私は中学から陸上を始めて

26歳までハードル競技をしていました。

 

19歳からは400mハードルをメインに

試合に出場していましたが

それまでは110mハードル専門で

競技に取り組んできました。

 

ハードル競技は決まった台数や高さなど

決まったルールがあり

レース当日に自分の走力に合わせて

「今日僕はこの高さ、この長さでやります!!」

といった形で

自分で高さや長さを

カスタマイズすることはもちろんできません。

 

しかし

練習ではルールで決まった試合の長さ

(7m 8m 8.5m 9.14m等)

で跳ぶことはまずありません。

 

時期によって違いはありますが

私は現役の時も、指導させていただく時も

1足長〜3足長ほど距離を縮めて

練習を行ってきました。

 

「レースと同じ長さで練習しなければ意味がないのでは?」

「縮めてうまくいっても本番で跳べるか不安」

などのご意見をいただくこともありますし

自分もそのような気持ちになったことがあります。

 

しかし、練習は

「安心感を得る」ために行っているわけではありません。

そのような意識で練習してしまうと

練習でのタイムに一喜一憂してしまうなど

自分の感覚に向き合うことが

できなくなります。

 

レース本番のイメージで練習できる環境を作るのは

なかなか難しいことも

考慮しなければいけません

(競技場の雰囲気 スターターや一緒に走る選手がいない等)

 

技術練習の一番の目的は

「いい感覚を得る」ことであり

ハードルにおいては間伸びしたリズム

浮いたハードリングで実施しても

意味がありません。

 

追い風や向かい風

気温が高い低いなど

外的環境に合わせて

インターバルを縮めたり

高さを調整したりすることで

いい感覚を得ることにつながり

その感覚を反復することによって

次のステージに上がることができるわけです。

 

何のために練習しているのか?

常に考えることで、やるべきことが見えてきます。

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