1年前から指導させていただいている
選手のお話
昨年まで県大会の決勝に進んだことは一度もない。
そこから今年はタイムを大きく伸ばし
入賞を2回、果たすことができた。
選手自身だけでなく
お父さんお母さんも
「天野コーチのおかげです」と話してくれるが
今の時代
誰の指導を受けるかは
選手側がある程度
決められる環境にあり
その中で
「天野コーチの指導を受け続ける」
という選択をし続けてくれたことに
とても感謝している。
いつもありがとうございます。
13秒39→12秒86
28秒24→26秒64
ここまで大幅な記録向上や
成績を上げるまでに
さまざまなことに取り組んできた。
この動きを
僕との練習で初めてやったとき(1年前の11月)
「バウンディングは以前からやっているが
なかなかうまくいかずやり方も分からない」
と話していた。
やり方が分からないことは解決できるので
①今の走りの課題について知る
②なぜこの動きを練習で取り入れるのかを理解する
③バウンディングがうまくいかない理由を理解する
④うまくいくためのポイントを理解し反復する
といった手順を踏み
自主練でも
目的を理解しながら反復し続けてくれた結果
この別人のような綺麗な動きに
結びついた。
やり方が分からない状態で10000回やっても
もちろん意味がない。
正しく努力した結果である。
走りを比べてみると
バウンディングにおける力の加え方と
同じ形になっていることがわかる。
ドライブ足でずっと進もうとしてしまうことで
足が流れていたが
力の溜め方(接地の仕方)
肩の使い方
遊脚の使い方
など、明らかに変化した部分が多くある。
競技に対する考え方も大きく変化した。
1年前は
「特にやりたいことはない」
「おまかせで…」
といった形で
練習に対してかなり受け身であった。
僕も中学生の頃同じように聞かれていたら
そうなっていたと思う。
1年経った今は
練習開始前に
「今日はここがうまくいかないので教えてほしい」
と話してくれたり
「今の走りはここがよかった」
「次はここを課題に頑張りたい」
など
やりとりのレベルが日を追うごとに上がり
練習の質が向上していった。
選手が考えていることが
合っているかどうかはあまり重要ではない。
競技歴が浅ければひき出し画少ないのは当たり前である。
自分で立てた仮説を
自分で検証する
レースの結果から
改善して次につなげる
常に
順調に記録が伸びる
目標の結果が出せる
とは限らない。
そんな中でも
陸上競技を通して
このサイクルを回すことを
思いっきり楽しんでほしい。
これからもよろしくお願いします。