2011.2012.2013と3回
現役時代
日本選手権に出場しました。
選手として出場する試合は
レースで最高のパフォーマンスが出せるように
自分の世界に入るので
他の選手には
目を向けることがありませんでした。
今回100mに帯同させてもらう中で
自分が関わっている選手以外にも
目を向ける中で
様々なことを感じました。
記憶はすぐに忘れてしまうので
文字に残しておこうと思います。
1.全力で走っている選手がほとんどいない
以前からもブログで
1番スピードが出る力感は
100%ではない
ということを書いてきましたが
ウォーミングアップの場面で
「全力を出し切って走る」
ことをしている選手はほとんどいませんでした。
オリンピックがかかった選考会
力みが出て力感が勝手に上がってしまう
ことも計算に入れなければいけません。
身体を目覚めさせて
大きい力を出す準備をする
そういったアプローチは必要でも
それを走りの中で求める必要はない
と改めて感じました。
力感=スピード
ではないことを
理解できているのでしょう。
2.シンプルな動き作り
これは前から僕自身も感じていたんですが
変わった(特別な技術を必要とする)
動き作りをしている選手が
ほとんどいないことです。
・身体を理想的な状態にもっていくための
ダイナミックストレッチ
から始まり
・足を上げて下ろす(踏む位置の確認)
・ももあげで切り返しの確認
・ギャロップ走
・スキップ
など
小学生、中学生から大人まで
陸上競技をしていれば
誰でもやったことがある内容を
やっている選手が大半だなという印象。
背格好や走りのタイプによって
多少の違いはあれど
このシンプルな動き作りの精度が
どの選手も高いレベルにあります。
踏む位置
足の軌道
肩周りを使ったタイミングの取り方
力を入れるタイミング
力を抜くタイミング
外側から見ていて
どの選手も見ていてとても気持ちが良い動きでした。
基本的な動きが60点くらいになってきたから
次の動き作りをやってみよう!
ではなく
基本的な動きを
洗練させ
100点に近いクオリティーまでやり切ることが
大切なんだなあと
改めて感じました。
このような経験をさせてもらった
選手に感謝しながら
感じたことを還元していきます。
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